【連 載】

キャピラリー電気泳動による めっき液の品質管理(その2)

キャピラリー電気泳動の利点

ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンスマーケティング部門  西 俊博

2011.08.24

キャピラリー電気泳動の利点はその利便性にあります。例えばイオン分析に用いられるキャピラリーの全容積は約2・6マイクロリットルと非常に小さいために、キャピラリーの洗浄や平衡化にかける時間はわずか数分と他の分離・分析機と比べて圧倒的に短くなります。

試料や泳動緩衝液が接触する部分も電極とキャピラリーだけなので特定の部品(例 HPLCでのセルやポンプなど)を取り外して念入りに洗浄することもありません。

装置本体も一般的な実験机に乗る大きさと重さであり、特別な付帯設備は必要ありません。電源も100Vで大丈夫です。

サンプルの前処理も簡便です。キャピラリーが中空であるために、サンプルは不溶物を除き適切な濃度になるように希釈するだけで注入できます。例えば対イオンを除く必要もありません。

めっき液では成分濃度が非常に濃いために、脱イオン水で数百~数千倍に希釈するだけで分析可能です。

解析データは紫外線吸収の時間変化をしましてチャート(キャピラリーの世界ではエレクトロフェログラムといいます)で得られ、定性や定量データも簡単取得できます。

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