【連 載】

キャピラリー電気泳動による めっき液の品質管理(その4)

UVによる陰イオン成分の検出

ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンスマーケティング部門  西 俊博

2011.12.15

直接吸収と間接吸収

キャピラリー電気泳動による最も一般的な検出方法は、HPLCや分光光度計と同じ紫外吸収(UV)による検出です。めっき液の分析にもUVにより「陰イオン成分」を検出しています。

ここまで読み進めると「あれっ、なぜUV検出が出来るの?」と思われる方がいらっしゃると思います。なぜならめっき液中の大半のイオン成分にはUV吸収がないからです。ではどのように検出するのでしょうか?

この連載の中では「サンプルの前処理が簡便です。」とか、「脱イオン水で希釈するだけです。」とキャピラリー電気泳動の特徴である「簡便さ」をお伝えしてきました。実は検出方法もいたってシンプルです。

その手法とは「間接吸収法(インダイレクト検出法)」です。つまりキャピラリーの中に充填する泳動緩衝液に、UV吸収を持つような成分を溶かして、わざと吸光度のバックグラウンドを上げてしまいます。

つまりサンプルが検出されていないときは一定の吸光度の値で検出されますが、サンプルが検出部を通過することで吸収がなくなり、マイナスのピークとして検出されるのです。あとはソフトウエアがプラス方向のピークに変換して検出するというものです。

このような簡便な手法でキャピラリー電気泳動では吸収のないイオン性物質を検出しています。

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