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キャピラリー電気泳動による めっき液の品質管理(その7)

キャピラリー電気泳動とは

ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンスマーケティング部門  西 俊博

2012.06.14

昨年1年間、「キャピラリー電気泳動によるめっき液の品質管理」について投稿させていただきましたが、今回は改めてキャピラリー電気泳動についてご紹介させていただきます。

キャピラリー電気泳動法とは内径20~100マイクロメートル、長さ10~100センチメートル程度の細長いシリカ製のキャピラリー管の中にあらかじめ電解液(泳動バッファ)を充填し、微量の試料をキャピラリーの端から注入した後に、キャピラリーの両端に電圧を印加して電気泳動を行うことで試料中のイオン成分を分離・検出する技術ですこの技術では、無機陰イオンや有機酸、金属イオンのみならず、アミノ酸やDNA、タンパク質、糖鎖、医薬品などの様々なイオン性物質を分離・検出することが可能です。例えばヒトゲノム計画に大きく貢献したDNAの配列を調べる技術もキャピラリー電気泳動を使用しています。実はキャピラリー電気泳動の歴史は意外と新しく、1970年代終わりから80年代にかけてスウェーデンのウプサラ大学のHjertn博士によって開発されました。そして80年代後半になって各メーカーが自動分析装置の販売を始めました。現在では世界各国の大学や企業で研究や品質管理の現場で広く使用されています。

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