【連 載】

キャピラリー電気泳動による めっき液の品質管理(その9)

様々なイオン性物質の分析が可能

ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンスマーケティング部門  西 俊博

キャピラリー電気泳動では無機陰イオンや有機酸だけでなく、様々なイオン性物質の分析が可能です。 めっき液中の低分子イオン分析であれば「キャピラリーゾーン電気泳動(CZE)」を通常用いますが、この手法以外に「ミセル動電クロマトグラフィー(MEKC)」、「キャピラリーゲル電気泳動(CGE)」。「キャピラリー等電点電気泳動(cIEF)」といった手法も多く用いられています。

CGEとcIEFはDNAやタンパクなどの高分子の分析に用いられますが、MEKCはCZEで分離が困難なイオンの分離の改善に用いられ、また中性物資の分離にも利用されています。 このMEKCでは、泳動液の中にイオン性界面活性剤を添加することで、泳動液中にミセルを形成させ、これを疑似固定相とすることで液体クロマトグラフィーでの固定相と同様の効果を得ることができます。 サンプル中の成分の移動度が非常に似ている場合は分離することが難しくなりますが、泳動液中にミセルが存在することで、疑似固定相としてのミセルとの相互作用が発生して分離することが出来るようになります。 このMEKCでは、染料や食品添加物、医薬品、環境物質など様々な成分の分離に応用可能です。

2012.10.10

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