【連 載】

キャピラリー電気泳動による めっき液の品質管理(その10)

様々なイオン性物質の分析が可能

ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンスマーケティング部門  西 俊博

2012.12.10

キャピラリー電気泳動では無機陰イオンや有機酸だけでなく、様々なイオン性物質の分析が可能です。今回掲載していますデータはフェノール類を分析した事例です。

フェノール類はめっき液の添加剤としても使用されることのある化合物ですが、中には水に溶けにくい化合物もあります。

キャピラリー電気泳動は基本的に有機溶媒を使用せず、泳動液として薄い緩衝溶液を用いるため水に溶けにくい成分は一般的に苦手としています。

前回紹介しました「ミセル動電クロマトグラフィー(MEKC)」は泳動液の中にイオン性界面活性剤を添加することで、泳動液中にミセルを形成させ、これを疑似固定相とすることで液体クロマトグラフィーでの固定相と同様の効果を得ることができます。

このミセルは脂溶性の成分を取り込む効果がある為、フェノール類のような水に溶けにくい成分でもキャピラリー電気泳動で分析を可能とします。

分析条件はその成分によって色々ありますが、基本的にはホウ酸緩衝液(もしくはリン酸緩衝液)に界面活性剤(硫酸ドデシルナトリウム)を加えるという単純な泳動液で分析することが可能です。

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