表面処理関連展示会報告

「SURTECH2015表面技術要素展」が開催

2015.3.10


(一社)表面技術協会や日本鍍金材料協同組合、(株)ICSコンベンションデザインが主催し、(一社)日本表面処理機材工業会や全国鍍金工業組合連合会が後援をする、【材料表面に関する学理および技術の進歩普及の成果を『見て、触れて、話せる場』である本展示会を通じて、産学公のユーザー・サプライヤー・加工業に関わる人々が一堂に会す。製品・技術・研究の発表など情報交流の場として基盤産業・表面処理業並びに関係業界の更なる発展を求める。】を目的とした「SURTECH2015表面技術要素展」が「nano・tech2015」など13の展示会と同時開催して平成27年1月28日から30日の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。


会場内東6ホール入口横会議室で開催された、表面技術協会の部会主催セミナーは、ナノテク部会が1月28日13時30分から16時の間、「インデンテーション法を用いた表面・局所領域における力学特性計測法」と題した講演を中央大学理工学部 米津 明生氏が行い、(株)島津製作所 粉川 良平氏が「HR‐SPM(高分解能走査型プローブ顕微鏡)による最新の顕微評価技術」と題した講演を行い、芝浦工業大学 芦澤 愛氏が「3次元アトムプローブトモグラフィーによるナノ界面の解析」と題した講演を行った。
 表面技術環境部会は1月29日13時30分から16時に日本ワコン株式会社 和田洋六氏が「めっきプラント(工場)からの排水処理とリサイクル」と題した講演を行い、(一社)東京環境経営研究所の松浦 徹也理事長が「化学物質のリスクアセスメントと情報伝達〜労安法等国内外の法規制の義務と課題〜」と題した講演を行った。
 1月30日10時30分から13時に行ったライトメタル表面技術部会の講演会では、「アルマイト試験法の歩み」と題した講演を(株)アルミ製品センターの小山田 誠氏が、「微細構造制御技術の歩み」と題した講演を、首都大学東京 都市環境学部の益田 秀樹氏が行った。
 金属のアノード酸化皮膜の機能化部会(ARS)は1月30日13時30分から16時に清水 健一慶應義塾大学名誉教授が「ナノ表面観察・分析の今後の展望」と題した講演を、東京医科歯科大学の塙 隆夫氏が「医療用金属材料の表面処理」と題した講演を、京都大学大学院工学研究科の深見 一弘氏が「ポーラスシリコンの電気化学:ポアの形成と利用」と題した講演を行い部会主催の講演会を開催した。

部会セミナー

また、会議棟101会議室では、技術委員会主催の『表面処理の世界を拓く 新製品・新技術発表講演大会』を1月28日13時30分から16時30分に行い、1月29日の13時30分から17時には環境対策委員会主催環境セミナーが『表面処理に関する環境規制の動向と対応』と題した講演会を開催し、1月30日の展示会最終日の13時30分から16時50分に毎回好評を博している青年会主催の〜なぜなぜシリーズ第9弾〜『今さら聞けない めっきの基礎・装置の基礎』が開催された。


フィッシャー・インストルメンツ

膜厚測定や材料試験の専門メーカー、㈱フィッシャー・インストルメンツは、高精度で広範囲の測定が可能とした、ポータブル膜厚測定器の操作性が良く丈夫なシンプルモデル(FMP10、同20)や豊富な測定機能を備えたスタンダードモデル(FMP30、同40)がラインナップされた電磁式/過電流式小型膜厚測定器「FMPシリーズ」をメインとして、単層から三層あるいは二元合金やメッキ液中の金属濃度など幅広いメッキ皮膜測定は様々な分野に対応し、低価格を実現したモデルの蛍光X線膜厚計「フィッシャースコープXAN310」、測定精度はXDV‐μ同様に定評の高いHelmut Fischer社専用ソフトを搭載し、校正標準板無しで複雑な数ナノメートルレンジの多層皮膜を最大24層測定出来る、集光レンズタイプ蛍光X線膜厚計「フィッシャースコープXDV‐μ‐PCB」等を展示し好評を得ていた。


日本マクダーミッド

めっき薬品の世界大手製造業者であるマクダーミッド社の日本法人である日本マクダーミッド(株)はプラスチック用クロムフリーエッチングプロセスの[evolve]や製品化されてから20年以上の歴史を有し、自動車業界をはじめ、家電業界など世界中で使用されており、世界でナンバーワンの実績をもつ[装飾三価クロムめっきプロセス]、光沢調から艶消しまで豊富なバリエーションを再現する[サテン調ニッケルめっきプロセス]、ブレーキキャリパーなどに最適とされる[亜鉛—ニッケル合金めっきプロセス]、プラスチック、亜鉛ダイカスト、アルミなどの熱に弱い素材へのニッケル/クロム電気めっき皮膜上に、カラーUV硬化を可能にした電気泳動電着法による新しい表面処理法の[ファッションフィニッシュ]、高級車を中心として欧米の自動車の内装に多く使用され、近年は大衆車にも採用されている[Film Insert Molding]を展示した。
 また、カラースタイリストの田岡道子氏の講演等、初日に2つのセミナーも行った。


奥野製薬工業

奥野製薬工業(株)の出展の見どころは浴安定性に優れた酸性の過マンガン酸水溶液をエッチング処理に用いたプラスチックめっきプロセス「トップゼクロムプロセス」や各工程の性能の向上とともに前工程からの持ち込みも考慮して開発を行った「トップ DuNCプロセス」、アルミニウム陽極酸化皮膜用染料の「TAC染料」、・酸化チタン反射膜形成ペースト「Nanosmart SK」、防錆分野では・シリカ系薄膜コーティング液「Protector シリーズ」や・亜鉛めっき用コバルトフリー3価クロム化成処理液「ESコートA‐YCF/ESコートSOP‐ACF」、・亜鉛および亜鉛ニッケル合金めっき用添加剤「Merlin/NiClipse」、機能性付与の分野で・ノーシアン銅‐スズ合金めっき液 「カスタロイCNF」、・硫酸タイプ高速3価クロムめっき液「トップファインクロムSP」、・高耐食性スズ‐ニッケル合金めっき液「ニスタロイH」を展示PRした。
 また、ブース内プレゼンテーションや鉛フリー黒色無電解ニッケルめっき液「ニコブラックMT‐LF」の講演を行った。


化興ケミカルタンク

表面処理に関わる一連の薬品、設備、インフラまでのコーディネーターの化興(株)は、「化興ケミカルタンク」として複合シリーズとFRPシリーズの2シリーズを製造しているが、今回出展の複合シリーズはPP、PVDF、PFA、N/PTFEの4タイプ、FRPシリーズはV、VHの2タイプの、両シリーズ合わせて6タイプの展示及びパネル説明を行った。


三進製作所

工業用各種ろ過装置を始め環境対策装置(排水処理機器・装置)、回収再利用機器(リサイクリング)群の水処理プラントメーカー、(株)三進製作所の出展は目玉として、瞬間逆洗方式・チューブラ—タイプ「FD型精密ろ過機」や、水回収を行う槽にセットするだけで、設置したその日から水循環を可能にし、さらに分別回収したスラッジ中の有価金属分の再資源化に貢献する水・薬品・金属回収を実現する引取再生方式イオン交換装置「パトローネi」を会場内に設置して実演した。


上村工業 ウェハめっき

創業以来、ビジネス領域を「めっき」と決めてから今日まで頑なに守ってきた上村工業(株)は100μm以下の微粒子を対象にした遊星駆動方式による電気めっき装置の・微粒子専用電気めっき装置「フロースループレーターRP‐3 」や小物部品または微粒子専用めっき装置に最適な、低発泡性すずめっき液の・中性すずめっき浴「NTB‐302 / GNT‐70」、還元タイプ無電解銀めっき浴「アルジェントR RSD‐4」、自己触媒型 無電解すずめっき浴「PRESAR RMT‐5」、超高耐食・厚付け無電解ニッケルめっき浴「ニムデンR KFJ‐20 ver.S & ver.T」、超高硬度・低P無電解ニッケルめっき浴 「ニムデンR KHN」、有害重金属フリー黒色無電解ニッケルめっき浴 「ニムデンブラックKMC」、無電解Ni‐P/PTFE 複合めっき浴「ニムフロンR」、経済的で取り扱い易いフッ化物フリー高速硬質クロムめっき添加剤「ユープロクロムCHC」、新製品の耐融雪塩対応3価クロムめっき浴 「MIYAVINORCHROME CPM‐4」等を展示した。


伸栄化学産業

水処理装置の総合メーカーである伸栄化学産業(株)は、今回の出展コンセプトを“地球にやさしい水資源のリサイクル化を目指す企業”として、工場内における移動設置が容易で複数の3価クロメート処理液を精製し長寿命化を可能とする「TCLP‐U2000A」等の金属吸着装置TCLPシリーズを開発技術の実例等をパネル展示とモニターを使ったパフォーマンスで、同社の取り組みのPRを行った。


台強電機日本

中国に2拠点の工場を持ち、台湾、中国以外にもベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、インド、韓国など多くのアジア諸国にもその実績を広めており、メンテナンス体制も充実している事から、日本のめっき設備メーカーとも8年ほど前から取引をしており、主に海外の日系工場向けに、のべ5000台以上の電源を納めている台湾トップの直流電源メーカー、台強電機股紛有限公司の日本法人の台強電機日本(株)は、日系企業の海外への工場進出に際し、アフターフォローやメンテナンス体制のしっかりしている同社の製品を検討してもらうためと、日本国内のめっき設備メーカーとの代理店契約を広く推し進めていく考えから出展し、TCシリーズやSWシリーズを展示し代理店募集を行った。


日立ハイテクサイエンス

世界で初めて熱分析装置にコンピュータ技術を導入したり、RI不使用で卓上型の微小部対応蛍光X線膜あるラインゲージを商品化する等、数々の革新的な分析・計測機器の製品化を実現してきた(株)日立ハイテクサイエンスは同時開催の「nano tech2015」】に出展し、好評を博している「FT110シリーズ」の新製品やリードフレーム、コネクタ、フレキシブル基板等の極微小部の正確、迅速な測定を可能とさせた極微小部の金属薄膜の厚さを高精度に測定する高性能蛍光X線膜厚計「SFT9500Xシリーズ」、主な用途を表面形状観察に絞ると共に、用途に合わせてワンタッチ交換で使用できる「自己検知型カンチレバー」と光てこ方式の選択が可能とした汎用小型ユニット AFM5100Nや走査型プローブ顕微鏡「SPM」を展示した。


日本表面化学

長年にわたり金属表面処理のリーディングカンパニーとして、防錆、装飾、表面物性改質から排水処理まで、金属表面処理の様々な技術を提供してきた日本表面化学(株)は、Coフリー三価クロム化成皮膜、Al、Mg用Crフリー化成皮膜、コーティング剤や酸性亜鉛-ニッケル合金めっきを展示して好評を得た。


ケツト科学研究所

(株)ケツト科学研究所は、デュアルタイプ膜厚計のLZ‐990「エスカル」、膜厚計の「L‐373シリーズ」、油膜塗布量測定器「マイクロダームBFT」、ガラス上膜厚測定器の「マイクロダームHH‐3 Pm」他を展示PRした。


デーシー

色材の専門商社で電化皮膜工業や呉竹と共同出展の(株)デーシーは、世界初、クロムフリーで耐熱性に優れ、耐光性が高い業界唯一のカラーアルマイト染色剤、アルマイト染色用顔料「PIGAL」や「CF COLOR」を展示し、従来に無かった色彩で従来以上の物性をもつ同社の製品をPRした。


レイボルド

主にドイツ製の表面処理薬品を取り扱っており、自社にラボ設備において、案件に応じたプロセス開発も行って、特定の技術ではドイツメーカーをも超えるノウハウを構築しているレイボルド(株)では、スプレー式メタライジング「JET METAL」やSUS・Al・Ti・Cuなどの電解研磨薬品「POLIGRAT SYSTEM」、各種めっき薬品等とSUS・Al・Ti・Cuなどの電解研磨薬品「POLIGRAT SYSTEM」、物理振動+化学研磨による表面処理仕上げ装置「REM‐ISF Rプロセス」、セグメント構造DLCコーティング装置の「Eternal Carbon」を展示しPRした。


日本カニゼン

日本カニゼン(株)は日本パーカライジンググループのブースで、既存の中高リン無電解ニッケルめっき液と比較して、めっき皮膜の付きまわり性と耐食性に優れている「高耐食カニゼンめっき液SF‐762」と従来のカニフロン皮膜の特性を持ちつつ、表面に意図的にディンプルを形成させているカニゼン機能めっきシリーズ「ディンプルカニフロンめっき」を紹介した。


山本鍍金試験器

(株)山本鍍金試験器は、半導体、MEMS、マイクロマシンのめっきに最適なウェハ用めっき実験装置 や精密傾斜バレル装置「鯱鉾」、精密用めっき用電源他を展示してPRした。


中川化学装置

中川化学装置(株)は世界各地にある海外拠点を拠点別にパネル展示し、得意の排水装置や水処理装置、表面処理装置等のPRを行った。


浜松ホトニクス

今回、浜松ホトニクス(株)のブースでは同社が持つ光技術を応用した「エキシマランプ」や「電子線照射源 EB‐ENGINE」、「静電気除去装置 PhotoIonBar」の3製品を展示し、出展製品の性能をPRした。


サンコウ電子研究所

(株)サンコウ電子研究所は、電磁式・渦電流式膜厚計「SWTシリーズ」や「SAMACシリーズ」、他を展示し来場者にPRした。