年頭に当たって

2017.1.10

全国中小企業団体中央会 会長 大村 功作



大村会長

明けましておめでとうございます。平成29年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平成28年を振り返りますと、英国のEU離脱表明、米国のトランプ氏の大統領戦の勝利など様々な事象による国際経済の不透明感が増す中、国内では、少子高齢化・人口減少による国内市場の縮小と実需全体の収縮や、熊本、鳥取、福島での相次ぐ地震、北海道や東北地方を襲った台風・豪雨による天災などもあり、多くの中小・小規模事業者は、非常に厳しい経営を余儀なくされ、景気回復の実感が得られない年でした。
他方、中小企業等経営強化法の施行、消費税法の改正による引上げの実施時期と複数税率制度導入の延期、TPP協定整備法の成立、IoTやAIをはじめとするデジタル化など、中小・小規模事業者を取り巻く環境は、想像を超える速さで変革しています。
政府は、「ニッポン一億総活躍社会」を閣議決定し、安倍総理の強いリーダーシップの下、「働き方改革実現会議」等において、同一労働同一賃金などの非正規雇用の処遇改善、賃金引上げと労働生産性の向上、長時間労働の是正、転職・再就職支援、人材育成などの改革に取り組んでいますが、私も同会議のメンバーとして意見を申し上げてきたところです。人手不足が深刻化していますが、元気な中小・小規模事業者は、多様な人材を育成し、活用していることを実感しています。
こうした中、昨年10月19日に石川県金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開催した第68回中小企業団体全国大会では、組合の力に改めて意識を集中し、中小企業の生産性向上の底上げと、本業の稼ぐ力の強化に向けて全力で取り組むことを確認いたしました。また、11月29日には、安倍総理をはじめ多数の来賓をお迎えし、創立60周年記念式典を開催することができました。人間で言えば「還暦」であり、平成29年は、新たなスタートを切るつもりで、諸課題の解決に全力で取り組んで参ります。
まずは、組合の付加価値拡大への支援です。「ありきたり」の組合活動では価値はありません。組合の先(組合員)の先(顧客)の先にあるニーズを把握して、組合ならではのサービスの提供を図っていくことが大事です。また、組合事務局の事業承継も急務と考えています。地域社会との連携=絆を深め、地域の経済を支え、挑戦する中央会としての存在感を高めていきます。
本年が、中小企業組合と中小・小規模事業者にとって充実した1年となりますことを心よりご祈念申し上げまして、年頭に当たってのご挨拶とさせていただきます。