創立100周年記念式典を開催

2017.11.10

大阪鍍金工業組合

大阪鍍金工業組合創立100周年記念式典が10月21日に大阪府大阪市中央区城見1ー4ー1にあるホテルニューオータニ大阪で開催された

 同式典は三部構成となっており、第一部が13時から15時まで鳳凰Ⅲの間で記念式典を開催し、第二部は同所で15時15分から16時15分までジャーナリストの櫻井よし子氏の「日本の進路と誇りある国づくり」と題した記念講演を行った。
第三部の記念祝賀会は16時30分より隣の鳳凰Ⅰ・Ⅱで開催された。
式典当日は台風が接近する中12時30分より受け付けが始まり13時に第一部が開催された。
定刻となり司会を務めるフリーアナウンサーの中村ちあき氏の透き通るような美声で開始を伝え池田伸一副理事長が開会の辞で「只今より大阪府鍍金工業組合創立100周年記念式典を開催致します。秋の行楽シーズンの中、公私ともにお忙しい所全国から多数御参加頂きまして厚く御礼申し上げます」と謝辞を述べ進行スケジュールを説明し、「少々時間を要しますが御協力頂くようお願い申し上げます」と開会の言葉を述べて開会された。
次に国歌斉唱となり国歌斉唱が終了すると中山敏行副理事長が「ただ今御紹介頂きました環境担当副理事長中山で御座います。謹んで亡き先輩の皆様方の御霊に追悼の言葉を捧げます。一年一年の積み重ね、100年の重みを本日深く深く感じております。ここに偉大なる先人たちの御功績に感謝し、そして哀悼の意を表し、追悼の言葉とさせて頂きます」と先輩物故者の霊に対して追悼の言葉を述べ黙祷を行った。
続いて壇上の席に着座している主賓の方々の紹介を行い大会委員長を務める前理事長の長坂廣道顧問兼理事が「本日は私共の創立100周年記念式典を開催いたしましたところ、御来賓、組合員の皆様が多数御出席頂きまして盛大に開催する事が出来ました。ここに厚く御礼申し上げます」と参加の謝辞を述べ、「歴代の理事長には様々な一喜一憂が、また、成功と失敗から学び、後世への組合運営の祖とすべく、偉大な100年の歴史を刻み残して頂きました。これからも永遠に続くものと確信し、決意を新たに致します。御来賓の皆様にあたりましては大阪のめっき業界の発展に益々お力添えを賜ります様、心からお願いを申しあげますと共に、組合員の皆様方には常日頃、組合運営に多大なる温かい御協力を頂きました事を厚く御礼を申し上げ私の御挨拶と代えさせて頂きます」と大会委員長挨拶を行った。

式辞を述べる森𦚰理事長

 次に理事長式辞で森𦚰隆理事長が「ただ今御紹介を頂きました大阪府鍍金工業組合理事長の森𦚰で御座います。どうぞ宜しくお願い致します。先ほども御案内しましたけれども、本当に御足下の悪い中、大分台風も接近しているという中で南の方にお帰りになる方は非常に気をつけて頂きたいと思います。九州の方からも沢山来られているという事でこの雨が止みましたら錦秋の候と言いますか、紅葉のきれいな季節が待っておりますので、もう少しだと思います」と前置きを述べた後「本日、当大阪府鍍金工業組合の創立100周年記念式典を挙行させて頂きましたところ、政界、所管庁、学会、関連業界、組合員並びに賛助会員の皆様の御臨席を賜り、盛大な式典を催す事が出来、感謝の念に堪えません。当組合は大正7年3月に組合結成に際し連日連夜めっき業界団結の基礎づくりと業者への加入勧誘がなされ、内務省から設立の認可が出てきました。その後、浪速区大国町に事務所を構え、9月2日に120名の組合員と宮林操三氏と13名を発起人とする大阪鍍金同業組合が設立されました。これが当組合の始まりであり、その時代に120名のめっき業を営む同業者が居たこと、大同団結による組織強化を図れた事は大変喜ばしい事です。大阪にめっき業の組織が創設されて早くも100年が過ぎました。今日まで組合員相互信頼と結束力で組織を維持し、業界発展に御協力を賜りました諸先輩の皆様に衷心より厚く御礼申し上げます。発足当初大阪鍍金同業組合として昭和初期の長期不況に耐え、昭和19年に大阪府企業整備令により大阪鍍金工業統制組合に改組され80名が転廃業となり、24社の企業整備となりました。
 この100年を振り返ってみますと、この時期が一番苦難の時代でありニッケル・銅・亜鉛・クロム・カドミウム等の材料不足に悩まされ、第二次世界大戦により多くの犠牲者が生まれ、国土は荒廃し、長く続く戦後の苦難と紛糾の時代を迎える事になりました。昭和22年に大阪鍍金協同組合、昭和47年には組合員501名にて大阪府鍍金工業組合に改組し現在に至っています。この100年の激動の時代の中で技術研究・環境保全・経営改善・厚生労働等の我々の業界に不可欠な数々の事業を実施してまいりました。そうして得られた蓄積が大きな財産として、後輩の皆様に引き継がれることになり心から喜んでおります。周年事業と致しまして昭和42年に大阪中之島公会堂において創立50周年、昭和52年の創立60周年と昭和62年の70周年は大阪府商工会議所、平成9年には三井アーバンホテル大阪ベイタワーでの創立80周年記念式典を挙行し、本日、ニューオータニホテル大阪で創立100周年記念式典という輝かしい日を迎える事が出来ました。この事を心から喜び、且、感謝しつつ実り多い未来へ向かって更なる大きな歩みを進めていきたいと考えております。本祝典を挙行するにあたり組合役員並びに研究団体の大阪青年鍍金研究会、また、支部の役員が一丸となり準備委員会にて思い出に残る記念式典を念頭に進んでまいりました。この節目に近畿経済産業局、大阪府、大阪市、行政より表彰を賜り衷心より厚く御礼申し上げます。組合員一同一致団結し英知を結集して水質・土壌・大気等の環境規制の順守と経営並びに労務問題・労働問題に誠心誠意努力してまいります。それには皆様の御指導御支援が必要不可欠ですので、今後とも宜しく御協力をお願い致します。結びに本日御臨席いただきました皆様のご健康と御多幸を御祈念申し上げまして式典の言葉とさせて頂きます。ありがとうございました」と式辞を述べた。
次に表彰式では近畿経済産業局表彰と大阪府知事表彰、大阪市長表彰、大阪府鍍金工業組合理事長表彰が行われ、近畿経済産業局表彰では近畿経済産業局の志賀英晃産業部長が大阪府鍍金工業組合に賞状を授与した。
最初の大阪府知事表彰では、団体表彰に大阪府鍍金工業組合、役員表彰で長坂廣道顧問兼理事、森𦚰隆理事長、池田伸一副理事長、野村重之副理事長、中山敏行副理事長、上田泰久副理事長、野村修平副理事長、濱田茂理事、石田基秀理事の9名が表彰され、従業員表彰では16名(8面参照)が表彰され、大阪府知事の代理として大阪府商工労働部中小企業支援室の楠本忠範ものづくり支援課長から表彰状と記念品が授与された。
次の大阪市長表彰では団体表彰の表彰があり、大阪市長代理の大阪市経済戦略局の稲垣尚理事より大阪府鍍金工業組合に表彰状を授与された。
表彰式の最後に大阪府鍍金工業組合理事長表彰となり、団体表彰が大阪鍍金材料商業組合と電気鍍金研究会の2団体が表彰され、功労者表彰で11名(8面参照)学会関係者が6名(8面参照)の17名が表彰され森𦚰理事長より表彰状と記念品が授与された。
人材育成協力事業所表彰では、㈱太陽工作所、上村工業㈱、奥野製薬工業㈱、㈱三進製作所の4社が表彰され、環境整備優良事業所表彰(20年度表彰)では8社(8面参照)が表彰され森𦚰理事長より表彰状が授与された。
続いて受章者を代表して濱田理事が答辞を行い「本日ここに大阪府鍍金工業組合創立100周年にあたり、近畿産業経済局長、大阪府知事、大阪市長、組合理事長より表彰状授章の栄に浴し衷心より厚く御礼申し上げます。私たちが名誉ある100周年に際し今日の良き日のこれからの新しい時代に向かってより一層心を引き締めて業界のため、社会のため、国家発展のため最善の努力をして参る所存で御座います。本日は大変ありがとうございました」と授章御礼の言葉を述べた。
次に15分間の休憩をはさんだ後、主賓祝辞となり、選挙期間中の忙しい中駆けつけた組合顧問の左藤章衆議院議員が「まずもって100周年、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。森𦚰理事長をはじめ皆さん方が式典をする100年という本当にすごい歴史のある組合になりますけれども私共と致しましては、祖父で有ります左藤義詮、左藤恵と3代に渡り皆さん方に御厄介になっているわけであります。企業がまた、こういう組織が100年続くというのは本当に素晴らしい事で有ります。企業でも50年続くのはなかなか少ないですね。そういった中で皆が仕事をしながら、それぞれの組合員がしっかり仕事しながらこういった組織を守って頂けるというのは、本当にありがたいことだなと皆様方の先代から含めた皆さん方に心から敬意を表したいと思います。
 また今日は色々な表彰を受けられた方々本当に御苦労さまでした。おめでとうございます。そうやって皆でお互いに付き合い、お互いに情報を共有しながらこうやって行く組合運営、これからも100年という節目を迎えても大阪のめっきここにありとしっかりとこれからも各会社、切磋琢磨の中で、そして技術を更に磨きながらやって頂ければとこのように思います。特に日本のめっき製品というのは本当に素晴らしい物が御座います。すごいすごい技術があります。その中で最初は色んな公害の問題が有ったり、色んな事をしながら技術革新をして来たわけですけれども、そういう技術というのが次の時代にまた革新的にやっていかなければならない。こういう時代でございますし、今からはAIやIOT、ICTとこういう時代になってまいりますので色んなコンピューターや人工知能、そういうものを作ってどう利用して行くのかというのがこれからの皆さん方の課題かと思います。それぞれ皆さん方の一致団結の下でそれぞれの会社が発展をして頂きたいと重ねてお願い申し上げたいと思います。我々も中小企業含めた皆様方の企業が元気が出るように経産省を中心として、私の文科省を中心として色んな支援をしっかりやって行きたいと思います。それともう一つ頭の痛いのは人の問題、人手不足になってまいります。お陰様でアベノミクスでどんどん、どんどん、求人倍率が良くなったりとなっておりますので人手不足という問題、もう一つは後継者の問題、こういう事が御座います。しっかりと後継者問題も含めて支援して行きたいと思います。一緒になって日本の企業を支えて頂きたい。日本のめっき産業を支えて言って頂きたいと思います。あらためて森𦚰理事長を中心とするこの工業組合が、100年を過ぎた契機にして益々一致団結、そして先ほど申し上げましたけども、大阪府鍍金工業組合ここにありと、日本だけではなく世界に羽ばたいていけますように心から念じて御挨拶を終わります。本当に今日はおめでとうございます」と祝辞を述べた。
次に組合顧問の朝倉秀実大阪府議会議員が祝辞を述べた後に、近畿経済局の志賀英晃産業部長が祝辞を述べた。
次に大阪府商工労働部中小企業支援室の楠本忠範ものづくり支援課長が祝辞を述べ、大阪市経済戦略局の稲垣尚理事が祝辞を述べ、
続いて全国中小企業団体中央会の大村功作会長に続き全鍍連を代表して神谷博行副会長がそれぞれ祝辞を述べ、次に記念紙披露で上田泰久副理事長が「創立100周年記念紙」について紹介し、1979年から2017年に高等技術講座や大阪高等めっき技術訓練校の論文がまとめられたDVDの「研究課題論文・大全集」を勝井清史技術委員長が紹介した。
次に祝電披露が行われ、野村重之副理事長の閉会の辞で第一部の記念式典は閉式した。
約10分の休憩をはさみ、第二部の記念講演が行われ、ジャーナリストで財団法人国家基本問題研究所理事長の櫻井よし子氏が「日本の進路と誇りある国づくり」と題し日本が直面する問題や課題を提起し「私たちの国は非常に穏やかな文明を築いてきました。日本社会は穏やかで日本人は優しい。平和を守るために朝鮮半島は私たちの生命線だと気付いていて守って来た。何かあった時や、拉致された日本人を助けに行くのが日本政府の役目だ。国家は何のためにあるのか?国民を守る為にある。国民がきちんと暮らせていける国を守るためにある。戦争が起きた時には、そこにいる日本人を助ける為に私は本当は自衛隊が行くべきだと思うが、2年前にできた安保法制に3つの条件をつけられていて、それを見ると助けに行きたくても絶対に自衛隊は助けに行けない。いくら安保条約があっても『アメリカに守ってもらうだけでは駄目なんですよ』とアメリカは言い続けている。国内では平和と言っていれば平和が来るというそんな無責任な平和主義者が増えている。私たちは色んな事を自分の頭で考える事をしなければならない時代に入って来ている。自分の頭で考えるにはどうしたらいいか、周りで何が起きているのか、それを良くとらえることだと思います。現実をしっかりと見て、世の中がどっち方向に動くのかなという事を判断しなければ生き残っていけない。これは企業経営と同じですね。企業の皆さんだってお仕事をしながら夢見るお花畑の中にばっかり居たらすぐ潰れちゃうでしょ?この工業組合は100年の伝統を持つ。それはやはり状況がどういうふうに変わるのかな?マーケットがどういう風に変わるのかな?ニーズがどういう風に変わるのかな?そこにどうやって合わせて行こうかと地に足のついた考え方をなさって来たから続いているんだと思います。皆さんしっかりした日本人になりましょうよ。しっかりと目を開けて何がどうしてどうなったというのを自分の頭で感じて、自分の心で感じて自分の判断が下せるような立派な日本人になって行きましょ。一緒にやりましょ」と社会情勢をとらえた提案を加えて講演した。
第三部の記念祝賀会では和太鼓奏者の「祝座(いわいざ)」の演奏から開宴され、広い会場の隅々まで数種類の太鼓の奏でる音が響き渡りオープニングを飾った。
次に司会進行役を務めた大阪青年鍍金研究会の河合博会長が開宴を宣言し、祝賀会実行委員長の渡邉享祐氏が挨拶を行い、乾杯の音頭を大阪府鍍金工業組合の渡邉正勝顧問が執り行いめっきサンプルをクイズにした「めっき格付けチェック」で盛り上がった後に講談師の5代目旭堂小南陵氏が「めっき講談」と題し大阪組合の歴史を講談話にした講談を披露した。
 歓談が進み19時となり、大阪組合恒例の万歳三唱にて中締めを行い、野村修平副理事長の閉宴の宣言で無事大阪府鍍金工業組合創立100周年記念式典が終了

櫻井よし子氏