第54回「上級めっき技術講座」受講生募集/ハイテクノ
(株)ハイテクノの山下嗣人代表取締役(工学博士、関東学院大学名誉教授、同大学材料・表面工学研究所顧問、神奈川県危険物安全協会講師、神奈川表面技術研究会顧問)は、54回目を迎える「上級めっき技術講座」の受講生募集に際し、『上級めっき技術講座は1967年(昭和42年)の開講以来54回目を迎え、 修了者1867名(受講者2170名) が表面処理業界の中枢で活躍しています。第53回講座からは 、 従来の 3コース制カリキュラムを一新して 、「基礎から応用・先端までの統一コース 」とし、講義科目に加えて、「実験・ 演習・工場見学会」を新設しました。
グループ研究討論会、修了認定研究指導、修了認定研究発表会を通して、企業幹部に相応しい資質ならび人間教育も行っております。本年9月1日開講の講座からは横浜市関内KGU関東学院大学の教室を使用して、対面とオンライン講義を併用して行います。御社の将来をになう人材教育の一環として、ぜひご利用ください。関東学院大学関内KGUメディアセンター教室の最新設備を使用して、対面講義のほかにオンライン講義を始めます。遠方や業務の都合で当日出席できない受講生も受講できます。教室はJR京浜東北線関内駅・地下鉄関内駅下車徒歩5分、みなとみらい線馬車道駅下車5分の至近距離にあり、通学時間はバス利用関内メディアセンター の京浜島よりも大幅に短縮されて便利になります』と挨拶した。
講座の特徴と内容
①めっき技術の基本である「基礎電気化学」は、複数の学識経験者が担当し、多くの単位数を当て、さらに理解を深めるための演習を課しています。めっき各論と応用技術、環境衛生、品質・環境・安全管理およびめっき設備科目は、業界や学会で活躍中の経験豊富な講師陣が担当している。
②想像力・思考力・解析力・表現力を高め、見聞を広めるための電気化学の基礎実験、演習、工場見学を実施する。
③大学名誉教授、会社経営者による特別講義を行う。
④受講生によるグループ研究討論会、修了認定研究指導および研究発表会を通して、社会人に不可欠な「コミュニケーション力ならびにプレゼン力」を高めることができる。
⑤本講座を通して「プロフェッショナル」なめっき技術者を育成する。
カリキュラム内容
基礎科目(13単位)
●水溶液の化学:めっきのための化学入門、酸とアルカリ、酸化と還元、周期表と原子構造、化学結合と錯塩、電解現象と電解用語/斎藤
●めっきのための基礎電気化学:強酸と弱酸、沈殿と溶解度積、溶液の電導度、ファラデーの法則と電気化学量の計算、pH計とORP計、電極電位、分極現象、電流分布とめっき分布、均一電着性、合金めっきの原理/斎藤、山下
●金属の腐食と防食:金属の腐食と不動態化現象、めっき・陽極酸化による腐食/山下
●金属材料:金属の性質、金属の凝固、金属の結晶構造、状態図、金属材料/眞保
●表面処理概論:各種表面処理の概要と付与される様々な機能とその応用/渡邊(充)
●無機・有機系材料の表面・界面分析/走査型電子顕微鏡、プローブ顕微鏡、X線光電子分光分析/大越
基礎めっき技術
(13単位)
●めっき前処理法:めっき前処理の基礎と応用、界面活性剤、キレート剤、ビルダー等の働き/古賀
●亜鉛及び亜鉛合金めっき:亜鉛及び亜鉛合金めっき浴の種類、特性とその応用/牧野
●電気銅めっきの基礎と応用:浴組成、作業条件、被膜特性の違い/中村
●電気ニッケルめっきの基礎と応用:ニッケルめっき浴の種類、特性とその応用/小林
●クロムめっきの特徴と応用:クロムめっきの性質、装飾及び工業用クロムめっき/古賀
●電子工業用すず・はんだめっき:エレクトロニクス用のSn、Sn-Pb、Pbフリーめっきの種類とウィスカ及び被膜の評価/畑
●無電解銅めっき:無電解銅めっきとその反応、異常析出、高速化、ホルマリンの代替及び被膜特性/赤星
●無電解ニッケルめっき:無電解Ni-P、還元剤の種類と無電解Niめっき/田代
●プラスチックへのめっき:プラめっきの原理と工程、新しいめっき法、ダイレクトプレーティング/松浪
●難めっき金属への対応:難めっき金属の活性化概論、AI合金、SUS、Mg合金、Ti合金、Mo、W等/古賀
●金属表面の各種化成処理法:パーカライジング、AI合金のクロメート処理、黒染め、パシベート処理、その他/古賀
●貴金属めっき:金合金めっきの種類、特徴と被膜評価及び適用例、工業例、装飾例、Agめっき、Pd、Pd合金、Pt、Rhめっきの種類、被膜特性、適用例/渡邊(秀)
応用めっき技術
(14単位)
●無電解めっきの機能用途への展開:各種無電解めっきを用いた電子機器への展開や機能性複合めっき等の紹介/渡邊(充)
●プリント配線板に関わる表面処理技術:プリント配線板製造技術概論、多層配線基板、フレキシブル配線板/渡邊(充)
●微細回路形成技術:セミアディティブ技術による微細回路形成/大野
●めっき技術の新用途への展開:抗菌めっき、レーザーとめっき技術の融合による3次元部分めっき/渡邊(健)
●高機能複合めっき膜の作成と応用:複合めっき概論、カーボンナノチューブ【CNT】、複合めっきとその応用/新井
●環境配慮型新めっき技術:REACH、ROHS規制化に対する環境配慮型Cr(VI)フリー、Pbフリープロセス/田代
●電子部品へのフープめっき:プロセス【工程、装置】、コネクターめっき技術【種類、組成、評価】/角田
●貴金属めっき先端技術:貴金属の特性、貴金属めっき技術のポイント【種類、組成、評価】/藤波
●電子機器用難めっき素材へのめっき技術:難めっき素材へのめっき及び精密機能めっき/西谷
●自動車用途めっきとその将来性:装飾、防錆、カーエレクトロニクスに関わる表面処理/別所
●連続めっき及び高速めっき:連続めっきプロセス、高速めっき技術、ウェハめっき技術/梅田
●ドライプロセスの基礎、機能性薄膜創成:窒化及び複合硬化処理、炭素素材料の合成、プラズマや光、熱を用いた新規材料合成、硬質炭素系材料の気相合成/坂本
●電鋳技術とその応用:電鋳の理論、ワックスマスターによる貴金属電鋳、微細パターンの成型金型鋳造/小林
●IOTにおける電子材料及び表面処理への展望:IOT社会における表面処理の関わり/盧
環境衛生(4単位)
●化学物質と環境管理:ISOに基づく環境管理の動向と継続的改善、化学物質と環境負荷/星野(芳)
●労働安全衛生と作業環境:国際的な労働安全衛生の動向、安全衛生の原理原則、危害防止管理と作業環境/星野(芳)
●めっき排水処理の原理と規制:①各種排水処理、②産業排水処理、③微生物処理、④排水規制/和田
●めっき排水処理とリサイクル:環境負荷低減を目指した廃水処理技術の見直しと課題/上田
品質管理(6単位)
●品質管理基礎知識:品質管理の基礎(新QCLつ道具、ばらつきと平均、ヒストグラム、工程能力と環境負荷)/古賀
●実験計画法:統計的方法の基礎知識と分散分析、実験計画法/斎藤
●めっき実験法:めっき実験のための各種実験器具と利用法、内部適応力測定法/小岩
●機能に対応しためっき法と評価法:接合性や耐磨耗性及び電導性などの機能めっきの手法とその評価法/梅田
●トラブルシューティング:めっき設計、処理、使用例、排水処理、分析計画、事例の紹介/川口
めっき設備(5単位)
●引っ掛け治具:ひっかけ治具の電気工学、治具の改善とめっきの品質向上/星野(芳)
●バレルめっき:バレルめっき方式の選定、品質改善、品質管理のキーポイント及び応用例/星野(芳)
●めっき装置の種類と特徴:詳細は別途追記/松下
●自動制御入門:制御機器の実施例と自動制御の方法/松下
実験と演習(3単位)
●鉄鋼の腐食と防食:鉄鋼の腐食に及ぼす環境及び材料因子と防食法/山下・堀内
●電気化学測定:電極電位、分極と過電圧、電解生成物の定性及び定量/山下・堀内
●電気化学の基礎:電気化学測定・解析法の理解、レポート作成、ディスカッション/山下・堀内
社外演習(1単位)
●工場見学会:一部表面処理工場の見学/山下・堀内
特別科目及び修了認定研究関連科目(13単位)
●特別講義(1)「先端技術を支える表面処理」めっき技術を中心に/本間
●特別講義(2)表面処理メーカーでの経験談とこれからの夢/君塚
●特別講義(3)「中小企業のR&D戦略」研究開発の企業貢献とは/里見
●特別講義(4)研究開発の魅力と技術のブレークスルー/小野
●修了認定研究指導(1・2・3):指導講師が研究テーマ、研究方法、報告書作成までを三回に分けて指導する/山下、渡邊(充)、堀内
●修了認定研究発表「必須科目」 自己業務から研究テーマを申告し、講座修了時に研究結果を発表する/山下、渡邊(充)、堀内
◇講座修了認定および単位取得認定の規定
所定の合格認定単位数に達し、修了認定研究の審査に合格した受講生に対して、修了認定証授与規定に基づき「修了認定証」が授与される。
上級めっき技術講座教室
横浜メディア・ビジネスセンター(YMBC) 8階 関東学院大学関内メディアセンター
〒 231ー0011 神奈川県横浜市中区大田町2ー23
(株)ハイテクノ事務所
(株)ハイテクノ事務所を2021年4月25日に横浜市関内地区の関東学院大学関内メディアセンターに隣接した下記に移転しました。
〒231ー0007 神奈川県横浜市中区弁天通2ー25 関内キャピタルビル605室
TEL:045ー264ー8416
FAX:045ー264ー8417
E-mail : horiuchi@hightechno.co.jp (katsura@hightechno.co.jp)
URL : http://www.hightechno.co.jp
◇受講資格
講義レベルは高専、大学程度ですが、文系を含む大学卒業者はもちろん、高校卒程度の知識と意欲があれば問題ありません。したがって、資格制限はいたしません。
◇講座期間
2021年9月1日~2022年5月25日(予定)
◇講義日
水曜日開講 10時~16時45分(昼休み45分間)
◇申込締切
2021年8月25日
◇定員
40名
◇受講料
ハイテクノ会員企業
500、000円(税込)
その他企業
550、000円(税込)
申込方法とお願い
規定様式「受講申込書」 に所定事項記入の上、 本講座事務局宛に申込む。 受講料は入学許可通知と同時にご請求する。
なお、 申込手続き終了者が中途退学した場合でも 、 受講料は返還しない。
2021年3年8月から 2022年5月の期間で入学金・受講料を10回分納できる。
ハイテクノ企業会員
53、000円(1回分)
その他の企業
60、000円(1回分)
本講座は「キャリア形成促進助成金制度」 が適用される。 社員を 「第54回上級めっき技術講座」 に派遣計画の事業者は、 本年7月中に職業能力開発計画作成のご相談、提出に関して、 雇用・能力開発機構にお問い合わせすること。
問合せ・申込先
(株)ハイテクノ事務所
〒231ー0007
神奈川県横浜市中区弁天通2ー25 関内キャピタルビル605室
TEL:045ー264ー8416
FAX:045ー264ー8417
E-mail:horiuchi@hightechno.co.jp (katsura@hightechno.co.jp)
URL:http://www.hightechno.co.jp