フィッシャー・インストルメンツ JPCA Show2022に出展
(株フィッシャー・インストルメンツ(東京都千代田区東神田2-4-6 S-GATE秋葉原ビル7階 / 野中等社長 / 03-3864-6101)は、JPCA Show2022に蛍光X線膜厚測定器「FISCHERSCOPE X-RAY XDV-µ」を展示する。同製品は、革新的なポリキャピラリX線光学系を採用したことにより、非常に小さな測定スポットの測定において、大きな励起強度を得ることができる。そのため、極めて要求の高いプリント回路基板、コンタクトピン、リードフレームなどの非常に小さく平らな部品や構造部分の測定にも最適だ。4種類の切替式プライマリフィルタがあるので、測定感度を測定課題に対し最良に適合させることができる。また、プログラマブルXYステージを備えており、膜厚と組成分析の連続測定が簡単に行える。
その他、携帯可能な蛍光X線式の膜厚測定および素材分析機器の「FISCHERSCOPE X-RAY XAN 500」や微小硬さ試験機(HM2000)、電磁式、渦電流式、電気抵抗式など多様なハンディタイプの膜厚測定器を展示する。 特にハンディタイプの膜厚計は、高精度かつ使いやすい操作性が高く評価され、電子部品・プリント基板産業においても導入が進んでいる。今回のJPCA Showに出展する製品の 一部を下記に紹介する。
■電磁式/渦電流式小型膜厚測定器 「FMPシリーズ」
▽特徴=高精度で汎用性の高いポータブル・ハンディタイプの膜厚測定器。 プラグインタイプのプローブを接続することができるFMPシリーズは、小さい部品・曲率のある形状・パイプなどの狭い内面の測定用プローブなど測定課題に応じたプローブを数多く取り揃えている。また、プリント基板上の銅メッキや、銅メッキ上のレジストの膜厚測定ができる。USB通信によるPCへのデータ出力機能を持つ。オプションによりBluetoothモジュールを搭載して無線通信ができる(FMP30、同40に搭載可)。
測定方式によってモデルが分かれており、電磁式のDELTASCOPE(デルタスコープ)、渦電流式のISOSCOPE(イソスコープ)、 両方式を備えたDUALSCOPE(デュアルスコープ) がある。
■マルチ測定システム「フィッシャースコープ MMS PC2」 ▽ 特徴=様々な測定方式による膜厚測定を1台で可能だ。最大8つの測定モジュールを搭載でき、同時測定も可能。SR-SCOPEモジュールと組み合わせると、電気抵抗式により、プリント基板表面の銅の膜厚を、裏面の銅層などの影響を受けずに、正確かつ簡単に測定できる。特に両面板や多層基板やフィルムのような薄い内装材の製品測定に適している。
サポートスタンドのオプションもあり、測定サンプルを固定し、一定の圧力で同じ箇所に測定プローブを当てることができるため、高い再現性が得られる。
■微小硬さ試験機 「FISCHERSCOPE HM2000」は、規格DIN EN ISO14577による微小硬さ(HMマルテンス硬さ)並びに弾性係数の精密測定が行え、荷重法/貫入法を使用している。ポジショニングは、手動ポジショニングによるか、またはプログラミング可能なXYステージを使用できるため、測定物のポジショニング性に対する要求が高度なものにも適している。圧子はビッカース、ベルコビッチまたはハードメタル球を使用し、オプションとして、振動の影響を低減するためのアクティブ除振テーブルを用意している。
代表的な使用分野としては、ラッカー、プラスチックまたは硬質材料皮膜(PC D、CV D)や電気めっき皮膜(装飾用、機能性)、医療工学専用の材料、電子部品、ボンディングワイヤなどの測定に使用されており、マイクロメートル領域での皮膜の微小硬さ試験に適している。非常に硬い、非常に薄い、あるいは粘弾性があるといった、表面技術に対する高度な要求に対して効率的に試験ができる測定システムである。