【SURTECH2021】伸栄化学産業/アルマイト液の延命化:硫酸アルミを除去し、品質安定と新規投入硫酸を削減
現在、食品製造や電子部品製造など多くの産業界で純水が使用されているが、アルマイト・メッキ業界では、建浴工程または、洗浄工程で多くの純水を使用している。
水処理装置の総合メーカーである伸栄化学産業株式会社(埼玉県三郷市中央2‐12‐10/鈴木勝夫社長)は、2021年12月9日から東京ビックサイト(西ホール)で開催される「SURTECH2021」(ブース番号:1W‐M39)に於いて、表面処理液の清澄化・延命化、金属回収システム、水洗水のリサイクルシステムといったバラエティに富んだ展示を行う。
アルミニウムの陽極酸化処理において、処理槽中の溶解アルミの濃度管理は難しく、多くても少なくても製品の品質に影響を与えるため安定的な浴液管理が必要である。
また永年、現場では、強酸を扱うために危険が伴い作業者も安全具が必要であり、硫酸の希釈熱に対する対策なども必要で、現場としては出来れば避けたいのが本音であった。
伸栄化学産業では浴槽から常時①アルミを取り出す方法と、②硫酸アルミを取り出す方法を開発した。今回は②の硫酸アルミを取り出す装置を展示する。
この装置を導入することにより①補給薬品の節約、(回収も可能)、②浴寿命の延長化、③品質の安定化、④排水処理費用の削減、⑤メンテナンスの労賃や時間の節約、削減、危険作業の低減、⑥減価償却の期間も短くて済むことが期待出来るなど多大な利点が考えられる。
そしてこの装置は、メッキ前の酸洗工程で出る廃酸からの酸回収にも用いることができ、メッキ・アルマイト業界では環境負荷低減につながる有用な製品である。
また、アルミ以外に溶け込んだ金属もアルミと同様排出されるため、様々な分野にも汎用できる有用な処理装置である。
伸栄化学産業㈱では、各種メッキにおける問題点を優れた技術・高品質にてご要望に合わせた水処理装置を提案している。また、新規開発にも力を入れ「世界の水をきれいにする」を合言葉に全社を挙げて取り組んでいる。