障害者関係功労者を授章/全鍍連名誉顧問・栗原敏郎 氏
全鍍連の栗原敏郎名誉顧問、天皇陛下御臨席の元、「障害者週間」関係者表彰式で障害者関係功労者を岸田内閣総理大臣より授章された。
令和4年度「障害者週間」関係者表彰式が12月5日に有明セントラルタワーにおいて天皇皇后両陛下のご臨席の元に岸田内閣総理大臣により挙行され、㈱大協製作所の栗原敏郎代表取締役会長(全鍍連名誉顧問)が自身が会長を務める株式会社大協製作所において知的障害者中心とした障害者雇用に積極的に取り組んだ。平成20年から現在まで公益社団法人全国障害者雇用事業所協会の会長を、平成23年から29年まで障害者雇用分科会委員を務めるなど、障害者雇用の促進に貢献している功績で、障害者関係功労者表彰の栄誉を賜った。
まず最初に岸田文雄内閣総理大臣が、「天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、令和4年度「障害者週間」関係表彰を実施するにあたりご挨拶を申し上げます。受賞者の皆様、本日は誠におめでとうございます。障害者週間は障害の有無に関わらず、お互いに人格と個性を尊重し支えあう共生社会について国民の皆様に広く知って頂くと共に、障害のある人のあらゆる分野への参加を促進するために設けられました。本日、心の輪を広げる体験作文及び障害者週間のポスターで表彰される皆様の先には、障害や障害のある人との出会い、ふれあい、心の輪が詰まっており、人々へ訴えかける力にあふれています。これらの作品が公表されること共生社会の実現を目指すうえで非常に大きな意義、可能性があると考えております。また、障害者週間関係功労者表彰を受けられる皆様には、障害を持ちながら社会で活躍をされる。また、教育・医療・雇用などそれぞれの分野で障害のある人に寄り添い、障害者の福祉の向上に向けてご尽力を頂いてきました。皆様の長年に亘る多大なご貢献に対し心より敬意を表しますと共に感謝を申し上げます。政府といたしましても引き続き障害者の自立及び社会参加の支援のための施策を総合的に進め、すべての人が生きがいを感じられる多様性のある公設的な社会、共生社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります。結びに御表彰により障害や障害のある人に対する国民全体の理解と関心が一層促進されますことを強く期待して私からの挨拶とさせて頂きます」と挨拶した。
続いて天皇陛下が、「令和4年度の障害者週間にあたり、その関係者表彰に皆さんと共に出席できることを嬉しく思います。障害者週間関係表彰式の始まりは、昭和56年に実施された障害者関係功労者表彰でした。この年は国連総会が世界の人々の関心を障害のある人が社会に完全に参加し、宥和する権利と機会を享受することに向けることを目的として、国際障害者年と宣言した年にあたります。私が表彰式に初めて出席したのは平成9年でしたが、その当時から今日まで様々な施策が推進され、障害のある人が日常生活や社会生活を送る上での社会的な障壁の除去が図られつつあります。また障害や障害のある人々に人々の理解と関心が深まり、障害の有無に関わらず、すべての人が人格と個性を尊重し支えある共生社会の大切さも認識されてきております。これも本日表彰される皆さんを始め長年にわたり障害のある人の自立と社会参加の促進に向け、福祉の向上に尽くしてこられた方々の努力によるものと思います。またこの度、作文やポスターを作成して入賞された方々にお祝いをお伝えします。皆さんが作品に込められた思いや願い、多くの人々の間に温かい心の交流の輪を広げ、障害のある人に対する理解を促す力になる事と思います。近年新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、障害のある人やその人々を支える関係者の皆さんにはご苦労も多いことと思います。そのような中にあっても障害のある人へ支援が継続され、そのような人々が様々な分野で活躍されていることは大変意義深いことであり、その努力に対し心から敬意を表します。障害者週間を通じて障害や障害のある人への人々の理解と関心がより一層広がり真の共生社会が実現されていくことを願います」と、お言葉を述べられた。
次に表彰状授与となり、心の輪を広げる体験作文最優秀賞受賞者、障害者週間のポスター最優秀賞受賞者、障害者関係功労者が岸田内閣総理大臣より表彰状を授与された。
次に心の輪を広げる体験作文最優秀賞受賞者小学生部門の作品が朗読され、別室に移動して岸田内閣総理大臣を囲み記念写真の撮影となり、式典は終了した。